この記事、Googleの Stadiaプラットフォーム発表の1週間後に執筆している。Stadiaのニュースは、大騒ぎになるかと思いきやそうでもないのでちょっとほんとに何がおこるか分かっていない人も多いと思ってきた。
既存のゲームメーカーとスマホゲームメーカーはどうするか考えなくてはいけない岐路に立たされたと僕は理解している。どういった点が革命なのか、説明したく筆をとった。大きく時代を変革させます。
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Stadiaとは
2019年3月にgoogleが発表したゲームのプラットフォームになります。ハードウエアの提供はなく、手持ちのデバイス、PCやスマホ、タブレット、テレビ(アンドロイド搭載か接続か)でゲームを楽しむことができます。
発表のYoutubeで雰囲気が伝わると思います。
クラウド型のプラットフォームで、従来まではハードウエアが担っていた計算をサーバー上で行うことにより、あらゆるプラットフォームで快適なゲーム体験を行えるようしたゲームの新しいプラットフォームです
Stadiaが市場破壊するポイントはビジネスモデル破壊
ハードウエアからの脱却
ソニー、マイクロソフト、任天堂が稼いできた高性能グラフィックスエンジンを積んだハードウエアが必要なくなります。全ての演算はクラウド上で行うため手元のハードはゲームの画像を表示するだけです。
これまでのハードウエア依存のゲーム環境は以下のようなものです

Studiaではゲーム画像がサーバーから送られるため、大雑把にいえばYouTubeを表示できるデバイスはどれもGoogle Studiaのゲームプラットフォームとして使えるようになってしまいます。

これコンピュータが歩んできた道。最近、ブラウザ上で仕事ができるようになっていますよね?同じことがやっとゲームにもやってきたわけです。
ユーザにとっていいのはどちらでしょうか?
囲い込みビジネスモデルの破壊
ゲームメーカーのハードウエア依存からから脱却し、Google Studiaを使えば、メーカーは、ゲームを一度作ってしまえば容易にマルチプラットフォーム対応を手に入れることができます。
これはiPhone, Android, PC, テレビと映像装置をついているものならなんでも対応できます。任天堂やPlay StationにChromeがインストールできたならそれさえも対応プラットフォームになってしまいそうです(ここは推測です)

どちらがゲームメーカーにとっていいかわかります?
スマホゲームのレベルも上がる
スマホのゲームの限界はゲームのを動作させるため、メモリやCPUなどの中のコンピュータとしてのパワーとバッテリーが限界を作っていました。3Dの画像を作るときなどはその関係性なども含めて中で計算するので多分アッチッチになるまで頑張って中のコンピュータは頑張らなくてはいけません。
Studiaであればそんな必要はありません。YouTubeの映像が流せる性能だけ満たさればいいのですから。

あれスマホメーカーも苦しい?まあでもゲームだけではないか。アプリの売り上げは落ちそうですね….
サブスクリプションサービスが容易に(推測です)
今のハード型ゲームでももちろんサブスクリプションができますが、そこにはゲームハード側のハードディスク容量という限界があります。そしてダウンロードする時間などユーザー体験をそこないます。
StudiaならNETFLIXやYouTubeのようにどんどんゲームを変更しながら遊んでもらうサブスクリプションサービスも可能になるのです。今風ですよね。
どうしてゲームはここまでこの流れが来なかったのか。googleの対抗勢力は発表が遅れただけで準備してあればいいのですが….

ユーザーとしてはこういうサービス期待したいですね。もう使う分だけ払う。今風です。
既存ゲームメーカーはどうすればいいのか?
ゲームハードウエアメーカーは、ゲームソフトメーカーに圧力をかけて遅延をさせることはできるかもしれません。でも時間の問題です。同じようにクラウドゲームプラットフォームを作ることで対抗できるかもしれません。
できるのはマイクロソフトくらいでしょうか?もしくはアマゾンとハードウエアメーカーが組むことも考えられます。もしかしたらアマゾンが一番美味しいことになるのかもしれませんw
推測の域を超えませんのでこれ以上はここで語りませんが、任天堂さんやソニーさんの次の一手に期待したいですね。
では。